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 VocalShige
 Chorus & Acoustic guitarJin
 Sequence programmer
Jin


 Art director & Design
:石橋 邦夫
 (
ケイアイ・ブラザーズ・カンパニー)

 Cooperation Company
トロピカルギルド(高橋 進)



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“究極”によせて(アルバムから抜粋)

2003年の冬。むーちびーさに震える頃に、心暖まる一足遅れのお年玉(CD)が僕の所に届いた。何と二十数年前、沖縄で一世を風靡し僅か2年で解散したはずのフォークグループの“デモ”と書いたCDである。
ジャケットにはやけに細身の二人のシルエットが映し出され “究極”という文字が踊っている。「まさか」と、一瞬目を疑いつつも、CDディスクをプレーヤーで聴いてみると、何とあの懐かしいボーカルとコーラスの音色が僕の鼓膜を振るわせた。
♪〜思えばこうなることなどわかっていた筈・・・♪
何と、紛れも無く、あの“究極”のサウンドではないか。
懐かしさで涙があふれると同時に、次第に20年以上前のあの光景が脳裏をかすめた・・・。

“究極”とは、1979年の暑い夏、コカコーラー・ボトラーズ主催の第3回「フレッシュサウンズコンテスト沖縄大会」に、当時高校三年生という若年でありながら、並み居る強豪、先輩達を押しのけて優勝し、続いて西日本ブロック大会・全国大会へと勝ち進み、見事全国3000グループの中からグランプリを獲得したフォークデュオである。

当時18歳のシャイな少年二人は、時には美しいメロディーを奏で、ある時はパワフルなブルースで多くの人を魅了した。荒削りながらも無限の可能性を秘めた二人は待望の全国メジャーデビューを果たすも、残念なことにフォークソングの衰退という時代の流れには逆らえず、録音済みだったファーストアルバムすら全国発売に至らず、程なくして解散を余儀なくされたのだ。

その後、Shigeは沖縄で音楽活動を行い、またJinは上京し、二人ともにまったく違った道を歩み始めたのだが、当時、「彼らのあの歌声を二度と聴けないのではないか」との残念さを覚えたのは、けっして僕だけではなかったはず。

が・・・しかし、このたびこの二人が「臨時的」「一時的」とはいえ、このCDで復活したのだ。あのモルビー解散ライブから二十有余年も経て、「時」はこの二人を再会に至らしめたのだ・・・。この事は、二人の友人であり、かつファンでもある僕にとってこの上ない喜びである。
しかも当時とは比べられぬ程に味わいある歌を唄うShige。また今回プロデュース&アレンジャー。またシンセサイザー奏者として実力を発揮したJin。当時とスタイルは違えども二人の奏でるサウンドはやはり“究極”そのもの。ただ感動の一言である。

中でも、このアルバムに収録されている「卒業〜君よいつまでも〜」は、22年前、“究極”ライブでは決まってエンディングに歌っていた曲であり2枚目のシングルレコード(当時はドーナッツ盤)になると聞いていたが解散したためにそれもならず、何と、22年も待たせた挙句、このような素晴らしいサウンドを発表するところなどは、まことに憎い話だ。
もしや“究極”はあと5年先、いや15年後、またファンを待たせた挙句に突如として素晴らしいアルバムを発表するかもしれない。そう思えばこそ、このアルバムの貴重さを感じてやまない。

最後に・・・
「拝啓」究極・・・。
「さよなら」究極・・・。
そして「有難う」究極・・・・。

平成15年1月、むーちびーさの寒い日
仲里あつお
(シーラカンス、FMタマン・パーソナリティー)